【獣医師監修】”猫の咳”病気と正常の違いと見分け方



この記事では猫の咳について「正常な場合の咳」と「病気の場合の咳」の違いが分かるように解説しています。

愛猫が咳をしている場合に「病院に行くべきか分からない」という飼い主さんは、ぜひとも最後まで目を通していただけると幸いです。

猫の咳について

咳は呼吸器の違和感の現れ

猫の咳は、気管、喉頭、肺などに侵入した異物を取り除くために起こる呼吸器の生理現象です。猫は咳をする際に、四つんばいになって頭を下げて前方に突き出すような姿勢で咳をします。

鼻の中に違和感がある際は口を閉じた状態で「フン!フン!」と鼻から小刻みに息を吐き出し、のどに違和感があるときは口をあけて少し舌を出し「ケホケホ」と息を吐き出すのが猫の咳の特徴です。

逆くしゃみ

また猫は、大きな音を出しながら繰り返し息を吸い込む「逆くしゃみ」と呼ばれる生理現象を見せることがあります。

息を吸い込み肋骨が膨らむときに鼻の奥から「グーグー」という音を出すのが、通常の咳との大きな違いです。

猫の「逆くしゃみ」はほとんどの場合で自然に止まるため治療は必要ありません。ただし長時間続く場合や、週に何回も見られる場合は、副鼻腔炎や鼻やのどの腫瘍といった可能性も考えられます。

病気の可能性がある咳

病気が原因では無く「餌や水」が呼吸器に入ってしまうことで起こる突発的な咳は、通常数秒~数分程度で止まります。

しかしながら、咳が止まらない場合や日常的に咳をしているような場合、もしくは「ゼーゼー」という苦しそうな喘鳴音が混じっているような場合(気道が閉塞している証拠)は病気の可能性が高いです。

*↑猫の喘鳴音がわかりやすい動画です

またこちらの動画は肥大型心筋症により肺水腫になってしまった猫の咳の様子を撮影した動画です。

症状に咳が見られる病気

以下で症状として咳が見られる主な病気を列挙しておきます。

【感染症】猫ウイルス性鼻気管炎、猫クラミジア感染症、猫エイズウイルス感染症

【心疾患】肥大型心筋症などによる肺水腫、乳び胸

【寄生虫】フィラリア症

【悪性腫瘍】悪性リンパ腫、血管肉腫など

【呼吸器系の病気】咽頭炎、気管支炎、喘息、肺炎

まとめ

咳が出る病気といっても感染症や肺炎だけでなく、心臓病など実に多くの病気が咳を引き起こす可能性があることがお分かりになったかと思います。

咳は心臓病など「大きな病気が潜んでいることのサイン」でもあります。

そのため、愛猫が咳をしている場合は「とりあえず様子を見よう」などと安易に考えずに早めに動物病院へ連れて行き検査を行うことが重症化を防ぐためにも大切です。

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書いた人

著者:サワキ ショウタロウ



動物病院勤務の獣医師(8年目)。神奈川県横浜市出身。飼い主さんがネットに氾濫する誤った情報に騙されない為にサイトを設立。獣医師による正しい知識を提供してます。多忙な毎日ですが、暇を見つけてTwitterやサイトを更新。フォロー・ブックマークしていただけると嬉しいです。

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