【獣医師が解説】猫が水をたくさん飲むのは病気?原因と対処法



この記事では猫が水を沢山飲む場合に考えられる原因と疑いのある病気について解説しています。

猫の水を飲む量が多い!」「病気じゃないか心配」という飼い主さんは最後まで目を通していただけると幸いです。

猫が水を沢山飲む原因と対処法

猫が水を正常量を超えて沢山飲む場合には、いくつかの原因が考えられます。

①病気の可能性

猫が水を沢山飲むようになる病気には、糖尿病腎不全、甲状腺機能亢進症、副腎皮質機能亢進症があります。

細かく言えば他にもありますが、上記が代表的な病気です。

これらの病気になった場合、まず尿の量と尿の回数が異常に増えます。尿の回数が増えることで猫体内の水分量が減るため、それを補うためにガブガブと水を飲むようになるのです。

対処法

水を沢山飲み「尿の回数がやたら多い(多飲多尿)」ということが続く場合は、まずは動物病院に連れて行き尿検査や必要に応じて血液検査を行うことをおすすめします。

特に尿の回数が異常に多い場合は、様子見をすることはおすすめできません。

上記の病気は早期発見が重症化を防ぐことに重要であり、また放置することで加速度的に重症化してしまう病気でもあるからです。

②気温や室温の上昇

人間は気温が高くなれば沢山水を飲みますが、猫の場合も同様のことが起こります。つまり猫も冬は飲水量が減り、夏は飲水量が増加します。

季節が変わり気温が高くなった際に水を沢山飲むようになった場合は温度による影響の可能性が高いでしょう。特に尿の回数が正常時と同じであればそれほど心配する必要はありません。

対処法

この場合は猫にとって「暑いというサイン」でもあるため、エアコンを入れた部屋を用意してあげるなど、過ごしやすい快適な環境を作ってあげるのが良いでしょう。

特に長毛種の猫は暑さに弱く、夏場でも大丈夫だろうとエアコンのついていない室内に放置していると熱中症になってしまう可能性もあるため注意が必要です。

>>猫の熱中症に関してはこちらの記事で解説しています

③キャットフードの影響

猫の水を飲む量は、キャットフードに含まれる塩分量にも影響を受けます。

猫にとって塩分の取りすぎは腎臓の破壊など健康の悪化につながります。人間にとって猫用のおやつが全く味がしないのは、猫の体のことを考えて作られているからです。

しかしながら市販のキャットフードの中には猫の嗜好性を高めるために過剰な塩分量を使用しているものもあり、そのようなキャットフードを食べている場合は必要以上に水をたくさん飲むようになります。

対処法

市販の安いキャットフードを与えている場合、まずは栄養成分を見直してみましょう。

必要以上の塩分が含まれている場合は必要に応じてキャットフードを変更してください。粗悪なキャットフードを与え続けることは病気の発生率を高め、生涯寿命を縮めることにつながります。

正常な猫の飲水量は?

猫の1日の正常な飲水量は体重1kgあたり50ml以下と考えられています。

*例えば体重4kgの猫であれば1日200ml以下になります。

【猫の正常な飲水量の目安】

ドライフード ウェットフード
正常な飲水量 50ml以下/kg 20ml以下/kg

*ウェットフードを食べている場合はフードに水分が多く含まれているため、これよりも少ない体重1kgあたり20ml以下程度の量になります。

1日の飲水量が50ml/kgを超えた場合は「水を飲みすぎている(多飲)」と言って良いでしょう。

まとめ

猫が水を沢山飲む場合に考えられる原因と対処法についてはこれで以上です。

猫が水をたくさん飲むことは大きな病気が隠されているサインでもあることが理解いただけたかと思います。そのため猫が水を沢山飲む場合は、まず1日の尿の回数を同時に確認するようにしましょう。

尿の回数がやたら多い場合は病気の疑いが強いため、早期に来院し検査を受けてくださいね。

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書いた人

著者:サワキ ショウタロウ



動物病院勤務の獣医師(8年目)。神奈川県横浜市出身。飼い主さんがネットに氾濫する誤った情報に騙されない為にサイトを設立。獣医師による正しい知識を提供してます。多忙な毎日ですが、暇を見つけてTwitterやサイトを更新。フォロー・ブックマークしていただけると嬉しいです。

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