【獣医師監修】猫の甲状腺機能亢進症の症状や原因、検査や治療について

スポンサーリンク


この記事では、猫の甲状腺機能亢進症について、症状や原因、検査や治療法について解説しています。

猫の甲状腺機能亢進症とは

猫の甲状腺機能亢進症は、中高齢の猫で多く発生する病気です。

猫の喉(のど)にある甲状腺から分泌されるホルモン量が、何らかの理由で過剰になったことで症状が現れます。

甲状腺ホルモンには「トリヨードチロニン」(T3)と「サイロキシン」(T4)という2種類があり、いずれも、全身の細胞に作用して代謝を上げる働きを持っています。

猫の甲状腺機能亢進症の症状

全身の代謝を向上させる甲状腺ホルモンが増加することで、代謝がよくなり過ぎてしまいます。

それにより、たくさん食べるのに太らない(痩せていく)、やたら活発で攻撃的などの症状が現れます。

他にも、多飲多尿や毛艶の悪化などの症状も現れます。

猫の甲状腺機能亢進症の原因

主に、甲状腺に発生した腫瘍(甲状腺の病的な肥大や、悪性腫瘍など)により、過剰量の甲状腺ホルモンが分泌されるのが原因です。

他にも、遺伝的要因や環境要因も考えられています。

猫の甲状腺機能亢進症の検査法

症状から甲状腺機能亢進症が疑われる場合は、血液検査により血中の甲状腺ホルモン濃度(T4、T3)を測定します。

猫の甲状腺機能亢進症の治療

外科手術

甲状腺腫が原因の場合、大きくなった甲状腺を手術によって切除します。

甲状腺は左右に2つありますが、両方を切除した場合は不足する甲状腺ホルモンを補うため、生涯に渡ってホルモン投与が必要となります。

投薬治療

甲状腺の摘出を行わない場合は、甲状腺ホルモンの生産を妨げる薬を投与します。しかし、投薬治療によって腫瘍がなくなるわけではないため、この場合も生涯に渡る投薬が必要です。

食事療法

ヨードの含有量が少ない療法食がヒルズなどから発売されています。反応率が82%程度で腎不全を抱えてる猫にも安全というメリットがある反面、一生涯同じ食事しか食べられないとか、食事を止めた時の再発率が100%といったデメリットもあります。

まとめ

猫の甲状腺機能亢進症は、他の内分泌系疾患と比較して、中高齢の猫で多い病気の一つです。

しかしながら、主な発症原因が甲状腺に発生する腫瘍であるため、予防法が無いのもこの病気の特徴です。

そのため、飼い主さんとしては、愛猫が中高齢にさしかかった際には定期的な健康診断を受けることが大切です。

スポンサーリンク

【この記事をシェア】

トップへ戻る