【獣医師監修】”慌てない”子猫の嘔吐の原因と正しい対処法について



お家に迎えたばかりの子猫がいきなり嘔吐した場合、ついつい慌ててしまいがちですよね。

しかし、あらかじめ正しい原因や対処法を知っていれば慌てる必要はありません。

この記事では子猫の嘔吐の原因や飼い主さんが出来る対処法について解説してますので、最後まで目を通していただけると幸いです。

子猫は基本的に嘔吐をしない

子猫は基本的に嘔吐をしません。

大人の猫は習性として毛玉を吐き出すために定期的に嘔吐しますが、子猫には吐く習性はありません。

そのため、猫の飼い主さんは子猫の嘔吐と大人の猫の嘔吐は全く別ものだという認識を持つ必要があります。

>>成猫の嘔吐に関してはこちらで詳しく解説しています

子猫の嘔吐の原因について

子猫が嘔吐する原因は獣医師でも簡単には特定できません。

子猫の場合、咳でむせた場合に吐いてしまうような場合(異常ではない)もありますが多くの場合は何かしらの病気による体調不良が潜んでいます。

そのため、子猫が嘔吐する場合は飼い主さんで原因を判断しようとせず明らかな異常を感じたらすぐに動物病院に連れて行くことが最善策です。

以下で「どのような場合に動物病院に連れて行くべきか」という目安を説明しておきますので、参考にしてください。

子猫が嘔吐した場合の対処法

①子猫が嘔吐直後でも元気がある場合

子猫が1度や2度、嘔吐(吐く)をした場合で嘔吐後も元気で食欲もあれば、まずは安静にして様子を見てあげてください。

一時的な食べ過ぎ、水の飲み過ぎ、または咳でむせた場合にも嘔吐してしまう場合があるからです。

②子猫の元気・食欲が無い場合

1度や2度の嘔吐(吐く)でも、子猫の元気が無い場合や、餌を食べない(食欲不振)、嘔吐後の様子が変である場合はすぐに動物病院を受診してください。

感染症や寄生虫など、何らかの病気が潜んでいる可能性が高いです。

③子猫が嘔吐(吐く)を繰り返す、一緒に下痢もする場合

子猫が嘔吐(吐く)を繰り返す、嘔吐が何日も続く、嘔吐と一緒に下痢もするような場合も②と同様に病気が潜んでいる可能性が高いです。

この場合は元気があってもすぐに動物病院に連れて行きましょう。

動物病院に連れて行く前に飼い主さんがするべきこと

子猫が嘔吐し動物病院に連れて行く場合に、飼い主さんにして欲しいことがいくつかあります。

①嘔吐物をしっかり観察しておく

子猫が嘔吐し動物病院に連れて行く前に、まずは嘔吐物を細かく確認してください。

食べた餌がそのまま出ているのか、消化されたものが出ているのか、泡状や液状のものや異物が混じっていないか、嘔吐物の色は何色かなどをチェックしておきましょう。

出来れば嘔吐物の様子をスマホで写真を撮っておいてください。

②子猫が嘔吐した時の様子をメモしておく

動物病院では獣医師が、嘔吐したのは食後どれくらい経ってからか、嘔吐した後の食欲はどうか、嘔吐の回数や間隔はどうかなどのことを飼い主さんに尋ねます。

それらの情報は子猫の嘔吐の原因を突き止める大事な手がかりになります。

③嘔吐物を病院まで持っていく

子猫の嘔吐物は袋に入れて(ティッシュごとでOKです)獣医師に見せてください。

獣医師が嘔吐物を目で確認することは病気や原因の特定の大きな手がかりになることも多いからです。

子猫の嘔吐の予防法は?

子猫の嘔吐を予防するためには、子猫がかかりやすい感染症や寄生虫疾患を未然に予防することが一番大事です。

ワクチンや駆虫薬の投与

子猫を家に迎え入れたら、まずは適切な時期にワクチン接種を受け、糞便検査を行いましょう。もしも寄生虫に感染している場合は駆虫薬により寄生虫を駆除しておくことが予防には大切です。

>>猫のワクチン接種に関してはこちらで詳しく解説しています

感染症や寄生虫が原因で子猫が嘔吐し、動物病院に来院した飼い主さんに話を聞くと、ワクチン接種を受けていない場合や糞便検査、駆虫薬の投与などの必要なことをしていないケースが多く見られます。

嘔吐する病気の中には命を落とすような怖い病気も

子猫が感染し嘔吐する可能性のある病気はたくさんあります。

その中でも特に怖い病気は、猫伝染性腸炎(汎白血球減少症)です。感染するとまもなく元気がなくなり、発熱や下痢・脱水などの症状とともに嘔吐の症状が現れます。

猫伝染性腸炎はワクチンで予防することが可能ですので、適切なワクチン接種を受けることが大切です。

まとめ

子猫が嘔吐に関して、飼い主さんに知っておいて欲しいことは以上になります。

子猫は体がまだ十分に成長しておらず、感染症に対する抵抗力は非常に弱いです。そのため、危険度の高い病気になってしまった場合はすぐに命を落としてしまうことも多くあります。

大事なことは病院に連れて行くべき時に、速やかに連れて行くこと

そして子猫が嘔吐した際に慌てることが無いように、これらのことを覚えておくこともとても大切です。

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書いた人

著者:サワキ ショウタロウ



動物病院勤務の獣医師(8年目)。神奈川県横浜市出身。飼い主さんがネットに氾濫する誤った情報に騙されない為にサイトを設立。獣医師による正しい知識を提供してます。多忙な毎日ですが、暇を見つけてTwitterやサイトを更新。フォロー・ブックマークしていただけると嬉しいです。

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