【獣医師が教える】猫が本当に長生きするための秘訣とは?



獣医師は猫が長生きする秘訣を知っています。実は当たり前のことなのですが、飼い主さんは時が経つにつれて次第に忘れてしまうことが多くあります。

「愛猫と出来る限り一緒に居たい。長生きして欲しい」と願うのは飼い主さんとして当然のことですよね。

そこで今回は猫が長生きするための秘訣を紹介しますので、ぜひ忘れないで心に留めて頂ければと思います。

猫が長生きするための秘訣

①ワクチン接種

まず一つ目はワクチン接種です。

新しく子猫を迎えたばかりの頃は駆虫薬の投与やワクチン接種を欠かさず行なっている人が多いですが、猫が大きくなるにつれワクチン接種率は下がってきています。

飼い主さんの中には「病気にならないから大丈夫」「子猫の時にワクチン接種したからもう必要ない」と思うかもしれません。しかし猫のワクチンの効果は接種後1年ほどで低下してきます。

猫風邪などの病気は感染すると「免疫力の低下」に繋がり、そのことが潜在的な猫エイズの発症やその他の病気の発症率に大きな悪影響を与えてしまいます。

「防げる病気は防ぐ」

それだけで、猫の寿命は大きく伸ばすことが出来るのです。

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②定期的健康診断

動物病院での健康診断も、猫に長生きしてもらうためには非常に大切な秘訣です。

特に猫の場合は高齢になると腎臓病(慢性腎不全)のリスクが高くなり、腎臓病が寿命に大きな影響を与えることは間違いありません。腎臓病は「尿検査」で早期発見が可能であり、早期の治療開始は余命を大きく伸ばします。

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また血液検査は腎不全の進行度の指標になるだけで無く、肝機能の低下や貧血、潜在的な病気の早期発見に繋がります。

その他、レントゲン検査は腫瘍(ガン)や膀胱結石の発見にも繋がります

このように定期的な健康診断をすることは病気の早期発見に繋がり、結果的に大きく寿命を伸ばすことが出来るのです。

どのくらいの頻度で健康診断すればよいか?

猫であれば5〜6歳までは年に1回、7〜8歳を超えた場合は年に2回(半年に1回)の頻度で健康診断(尿検査・血液検査)を行うのがベストです。

病気の発見と早期治療の為に、どうしても病院に連れて行きたくなくても出来るだけ「年に1回」は健康診断を行うようにしましょう。

また、上記のように猫は高齢になるほど腎不全のリスクが高くなる為、8歳を超えるあたりから尿検査は3ヶ月に1度行うのが良いと思います。

③ストレスの無い生活環境

猫はストレスに非常に弱い生き物です。

例えば多頭飼育の環境において「仲の悪い猫」「怖い猫」がいるような環境で暮らしている猫は、毎日大きなストレスを感じています。

猫にとってストレスはストレス性の膀胱炎になるだけでなく、免疫力が低下し感染症などの病気のリスクを高めます。

ストレスは結果的に寿命を縮めてしまうのです。

日々猫がストレスなく安心して暮らすことが出来る環境を作ってあげる。実はそれだけでも猫が長生きするためには大切な秘訣なのです。

④キャットフード

そして日々の暮らしの中で最も重要なのがキャットフードです。

猫は元々、完全な肉食動物であるため高タンパク質の食事を必要とします。

しかしながら格安で市販されているキャットフードは、多くの場合で「低タンパク質・高炭水化物」の栄養成分であり猫に必要な十分なタンパク質を摂ることが出来ません。

タンパク質が足りていない食事では、免疫力が低下し病気のリスクが高まります。また、過度な炭水化物は肥満や糖尿病などの病気のリスクを高めます。

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まとめ

猫が長生きするための秘訣についてはこれで以上になります。

もしかしたら「全部知ってる」と感じるかもしれません。

しかし、猫を迎えて初めのうちはこれらのことを守っていても、愛猫と長く一緒にいるうちに「うちの猫は健康だから健康診断もワクチンも必要ない」「キャットフードも今のままで良いだろう」と考えるようになってしまうものです。

そしていつの間にか、猫が病気になってしまい後悔する飼い主さんが多くいるのは事実です。

いつまでも愛猫と一緒に居る為にも「まずは初心を忘れない」ことがとても大切なことなのです。

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書いた人

著者:サワキ ショウタロウ



動物病院勤務の獣医師(8年目)。神奈川県横浜市出身。飼い主さんがネットに氾濫する誤った情報に騙されない為にサイトを設立。獣医師による正しい知識を提供してます。多忙な毎日ですが、暇を見つけてTwitterやサイトを更新。フォロー・ブックマークしていただけると嬉しいです。

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