猫がゴロゴロ言うのはなぜ?



世界一ゴロゴロ音の大きい猫の動画

イギリスのトレーシーさんが飼っている猫のマーリンちゃん13歳。

マーリンちゃんのゴロゴロ音は67.8デシベルとギネス認定されたそう。もはや騒音のレベルのゴロゴロ音。トレーシーさんがドライヤーで髪を乾かしている時ですらマーリンちゃんのゴロゴロ音がはっきりと聞こえるそうです・・・

猫がゴロゴロ言う(鳴く)のはなぜ?|理由と効果

猫が飼い主さんに甘えるサインとして一般的に浸透している猫のゴロゴロ音ですが、実はまだ正確には理由も仕組みもはっきりと解明されてはいません。

ここでは、一般的に言われている説の中でもとりわけ信ぴょう性の高いゴロゴロ説をご紹介していきます。

理由1:猫の赤ちゃん返り

猫がゴロゴロとのどを鳴らす理由として最も有名なのが、ドイツ人動物学者パウル・ライハウゼンのちゃん返り説」です。

ライハウゼンは、子猫が母猫の乳房からミルクを吸っているときにゴロゴロという音を出していることに気づきました。そして猫の赤ちゃんがのどを鳴らす理由として「母猫に押しつぶされないようにするため」や「母猫に安心感を伝えるため」と考えられています。

現在、一般的に獣医師の間でも、成長した猫が子猫と同じようにゴロゴロとのどを鳴らすのは、気持ちが子猫に戻り、幸せや安心感を抱いているからだと考えられています。

理由2:何かを要求する時や、期待する時

上記の赤ちゃん返りによるゴロゴロとは異なる要求のゴロゴロがあるとも言われています。

この「要求のゴロゴロ」は、猫が飼い主に対して何らかの要望を抱いているときによく発するもので、ゴロゴロ音の中に高周波の声を含んでいるのが特徴です。この高周波を含むゴロゴロ音は、聞いたものに何かしらの緊急性を想起させると言われています。

このことから、哺乳類の養育本能を刺激する謎の「高周波の声」を含んだ「要求のゴロゴロ」があると言われています。人間が「飼い猫の奴隷」になってしまうのは、この声のせいかもしれませんね。

理由3:医学的な理由

猫のゴロゴロには医学的な意味がある可能性も示唆されています。

猫がのどを鳴らすときの音はほぼ25ヘルツで固定されているそうですが、この周波数は、骨に刺激を与えて新陳代謝を活発化しているのではとも言われています。つまり、猫のゴロゴロは、骨に含まれる骨芽細胞や破骨細胞を活性化し、骨密度の維持に役立っているのではないか?ということです。

無意味なときのゴロゴロ音は自分の新陳代謝を高めているのでしょうか・・・?

猫のゴロゴロ音はどこから出てる?仕組みは?

咽頭説

猫のゴロゴロ音は、0.03~0.04秒という非常に短い間隔で収縮と弛緩を繰り返す神経発振器という器官が声門を動かす喉頭筋を動かすことによって声門がすばやく開閉し圧の上昇と下降が急速に起こることで発生しています。

猫のゴロゴロ音セラピー

猫は26.3ヘルツという振動数で長時間ゴロゴロを続けることができ、音程は年をとっても変わりません。そのことを利用して、フランスでは、猫のゴロゴロ音を治療やリラクゼーションに取り入れた「猫のゴロゴロ音・セラピー」もあるそうです。

猫科動物全てがゴロゴロ音を出すわけではない

なお、同じネコ科の動物でも、チーター、リンクス(オオヤマネコ)、マウンテンライオン、オセロットはのどを鳴らしてゴロゴロ音を出し、ライオン、トラ、ヒョウ、ジャガー、ピューマはのどを鳴らしません。

ライオンがゴロゴロ鳴いていたら、とんでもない音量でしょうね^^;

書いた人

著者:サワキ ショウタロウ



動物病院勤務の獣医師(8年目)。神奈川県横浜市出身。飼い主さんがネットに氾濫する誤った情報に騙されないようにする為にサイトを設立。獣医師による正しい猫の知識を提供していきます。多忙な毎日の中、暇を見つけてはTwitterやサイトを更新中。フォロー大歓迎。

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